# LookerとLooker Studioの違い|できること比較と選び方のポイント
データを活用したいと思ったときに、多くの方が迷うのが **「Looker」と「Looker Studio」** の違いです。
どちらもGoogleが提供しているBIツールですが、想定する利用規模や機能は大きく異なります。この記事では、両者の違いやできることを分かりやすく整理します。
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項目 | Looker | Looker Studio(旧 Google Data Portal) |
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提供元 | Google Cloud(旧 Looker 社・買収) | Google(無料サービス) |
位置づけ | 本格的な BI プラットフォーム | 無料で使えるデータ可視化ツール |
主な用途 | 企業全体のデータ基盤・分析・ダッシュボード | 個人や小規模チームでのレポート作成 |
データ接続 | BigQuery、Snowflake、Redshift、MySQL など DWH に直結 | BigQuery、Google スプレッドシート、CSV、GA など |
データ処理 | LookML で指標を定義し一貫性ある分析が可能 | 複雑な定義は苦手。シンプルな可視化に強い |
権限管理 | ユーザーごとに詳細なアクセス制御が可能 | Google アカウント共有ベース。詳細制御は弱い |
リアルタイム性 | データベース直結で最新データを参照 | 接続元に依存(スプレッドシートは更新頻度に依存) |
コスト | 有料(数百万円〜・規模による) | 無料 |
規模感 | 大企業・全社横断での利用 | 中小企業・個人プロジェクト向け |
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## Lookerが向いているケース
– 大量のデータ(億件規模のログやIoTデータなど)を扱う場合
– 部門ごとに異なる定義を使わず、**全社で統一された指標** を活用したい場合
– データ基盤(BigQueryなど)を構築済みで、本格的にデータドリブン経営を進めたい場合
Lookerは単なる可視化ツールではなく、**企業全体のデータ分析基盤** として位置づけられます。
費用はかかりますが、大規模組織での活用を前提にすれば十分にリターンが期待できます。
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## Looker Studioが向いているケース
– 無料で簡単にデータを可視化したい場合
– Google AnalyticsやGoogleスプレッドシートのデータをグラフ化したい場合
– 個人ブログや小規模チームでアクセス解析や売上レポートを作成したい場合
Looker Studioは無料で直感的に使えるため、**まずはデータ可視化を試したい** 人に最適です。
ただし複雑な指標定義や詳細な権限管理は苦手なため、大規模利用には向きません。
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## まとめ|どちらを選ぶべきか?
– **Looker = 本格的にデータ活用を推進したい企業向け**
– **Looker Studio = 無料で手軽に可視化したい個人・中小企業向け**
最初はLooker Studioで気軽に始め、より高度なデータ活用が必要になった段階でLookerを検討するのが現実的な流れです。
両者の違いを理解して、自分の目的に合ったツールを選びましょう。
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